高専の3年生の3D-CADの授業で図のようなモデル作成の課題があります
上面が三角形で下面が円形をした形状を作成します(ロフト)

さて、上面の三角形はどのような三角形でしょうか?
正解は正三角形なのですが、なんとなく判りますよね
なんとなくでなく表しているのが(-10)という寸法なのです
()付で表される寸法は、参考寸法と言われます
本来記入しなくても良い寸法ですが、図面を読む人のために付け加えられている寸法です
記入しなくてもよいということは、寸法の無い図形ということになります
よって、円に内接する正三角形ということが言えます
二等辺三角形であれば、()を除いた寸法として指定しなければなりません
このように情報(寸法)が無いことで意味を伝えるということもあります
3D-CADでは幾何的にまたは寸法によって定義して図形(スケッチ)を作成します
上図の課題の時に、直径40の円に内接し10という寸法定義でスケッチを作成してはいけません
三角形の3辺が等しい長さであるという幾何拘束による定義を使用するのがこの課題にふさわしいと言えます
